霧に霞む中に紫色の花穂が立ち並ぶ様子はとても幻想的だ。時には霧が水滴となって花穂に戯れる。
伊吹山の夏の花は晴れた日に見るのももちろんいいが、霧の中のほうがより似合うように思える。
強い直射日光下では写真が撮りにくいということもあるし、霧がかかると全てが素敵に見えてしまうという効果もあるだろう。
でも、それだけではなく、より”らしい”のである。
伊吹山は霧の山であるという言葉を聞いたことがある。当然いつも霧が出ているわけではないのだが、霧に出くわすことは少なくない。やはり霧は伊吹山らしいと思う。
写真上:1999年8月 Canon NewF-1
下:2012年8月上旬 Canon EOS-5DⅡ,
116mm,
f8.0