期せずに宝物を見つけた気分だった。
グンナイフウロは春の章で紹介したように、伊吹山では6月の下旬から7月の初めころにかけて咲く。
この写真を撮影したのは7月の中旬で、花が終わり、種になろうとしている状態である。
当日は霧が時折かかる天候だったが、ほかの花はそれほど水滴がついていなかったので、見つけた時には正直驚いた。
細かい毛がびっしり生えているためこれほどまでに水滴が成長したのだろう。
頂上のお花畑を横切る道の脇に生えていたのだが、よくそれまで人が触れたりしなかったものだと思った。
少しでも振動を与えれば壊れてしまいそうなはかなさだった。
2012年7月中旬 Canon EOS-5DⅡ,
180mm,
f5.6