シモツケソウが咲く頃になると、ところどころ紫色の塔が立つようになる。クガイソウだ。遊歩道全域で見ることができる。
輪生した葉を何段も広げることから九階草(または九蓋草)と呼ばれるようになったという。
あとで紹介するルリトラノオに似ているが、クガイソウのほうが1~2週間早く咲き始める。
でも、花期は重なっているため一緒に咲いていることもある。見分けは葉のつき方を見ればたやすい。ルリトラノオの葉は2枚が向い合ってつく対生だからだ。
上の写真のように、ところどころ群落を形成している。ピンク色のシモツケソウの海に漂う紫色の島のような感じになる。
色とスマートな形からなんとはなく涼しさを感じさせてくれる。
8月上旬から下旬にかけて見ることができる。ただし、花期の後半になると花穂の下のほうの花が終わり、みすぼらしくなるので早めに見るのがいいと思う。
写真上:2012年8月上旬 Canon EOS-5DⅡ,
116mm,
f8.0
下:2010年8月中旬 Canon EOS-5DⅡ, 180mm,
f5.6