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27.クガイソウ(ゴマノハグサ科)

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シモツケソウが咲く頃になると、ところどころ紫色の塔が立つようになる。クガイソウだ。遊歩道全域で見ることができる。

輪生した葉を何段も広げることから九階草(または九蓋草)と呼ばれるようになったという。

あとで紹介するルリトラノオに似ているが、クガイソウのほうが1~2週間早く咲き始める。

でも、花期は重なっているため一緒に咲いていることもある。見分けは葉のつき方を見ればたやすい。ルリトラノオの葉は2枚が向い合ってつく対生だからだ。

上の写真のように、ところどころ群落を形成している。ピンク色のシモツケソウの海に漂う紫色の島のような感じになる。

色とスマートな形からなんとはなく涼しさを感じさせてくれる。

8月上旬から下旬にかけて見ることができる。ただし、花期の後半になると花穂の下のほうの花が終わり、みすぼらしくなるので早めに見るのがいいと思う。

写真上:2012年8月上旬 Canon EOS-5DⅡ, 116mm, f8.0
  下:2010年8月中旬 Canon EOS-5DⅡ, 180mm, f5.6