春の光を集めるパラボラ
1995年5月 藤原岳 / Canon New F-1, 90mm
フクジュソウは春の花の代表格のひとつ。
黄色い艶のある花びらを開く。といっても実は花弁ではなく萼片。キンポウゲ科にはこういう花が多い。
丸みのあるこの萼片は太陽光を反射させて花の中心部に集める。温度を上げて受粉やその後の種子形成を助けるためだ。
晴れた日は花が光っているようにも見えるというのは言いすぎかもしれないが、そんなように感じる。
ところが、この艶のある黄色が撮影には厄介。花とそれ以外との明暗差がありすぎて、花が飛んでしまう。
一番いいのは曇りに写すことだけど、日が当たらないと花が開かない...。
ちょうどいい具合に撮れるチャンスに出会えたら、星占いで1番よりもきっとラッキーだ。