前日は1日雨に降りこめられ、テントに閉じこもっていた。

翌日、晴れ渡った稜線に出てみた。

白馬岳は西側は緩やかだが、フォッサマグナが走る東側は崖がすっぱりと切り立っている。

その崖のきわに、ミヤマクワガタが朝の日差しを受けて輝いていた。

後ろは数百メートルの高さの絶壁だ。

怖さと美しさに目が覚める思いをしながらシャッターを切った。

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ここはあなたたちの晴れ舞台。ちょっと怖い場所だけど。

1987年7月 白馬岳 / Canon New F-1

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9.ミヤマクワガタ